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川崎病で入院した話 ②入院生活

目次

入院当日の様子

診断されてすぐに、病院の上の階にある小児科入院フロアの個室に入りました。
この病院の場合は、大部屋の入院もできるそうなのですが「小さい子供の場合大声で泣いたり周りに気を遣って疲れるご家族の方が多いため全員に個室をお勧めしている」ということでした。
個室代が1日5100円かかるとのことでしたが、子供のストレスをできるだけ少なくしてやりたいと言う思いから、個室を選択しました。
(後述しますが、我が家の場合は医療保険に加入していたので、入院費用は結果的に個室代含めカバーできるほどの金額でした。)

子供は個室のベッドに寝かされると、看護師さん達によって手早く色んな医療機器に繋がれていきました。

「おうちに帰りたいよー。おうちに帰りたいよー。」
と言いながらわんわん泣いていた我が子でしたが、高熱の状態で慣れない場所での慣れない検査が続き、とても疲れていたのか、処置が終わるとすぐに眠りました。
その後、主人と一緒に川崎病について担当のお医者さんから詳しい説明を受けることになりました。

川崎病について

川崎病は一言で言うと全身の血管に炎症が起きてしまう病気だそうです。原因は特定されていないものの年間1万5000人ほどのお子さんが発症するそうです。
この病気で最も注意しなければならないのは合併症として心臓に冠動脈瘤ができてしまう可能性があることで、それを避けるために少しでも早く炎症を鎮める必要があると言われました。

川崎病の治療法

病院や症状によって違いはあるかと思いますが、ウチの場合は血液の炎症を抑えるため「免疫グロブリン製剤」という薬を点滴で48時間投与するとともに、「アスピリン」と言う薬を内服しました。
免疫グロブリン製剤投与後に解熱すれば一旦はOKらしいのですが、その後再び発熱や心臓の異常などが見られないか観察する必要があるため、入院期間は2週間程度を目安にしてくださいとのことでした。
免疫グロブリン製剤は血液から作られたお薬とのことで、輸血による副作用の可能性などの説明も一通りありました。

入院中3日目

免疫グロブリン製剤を丸2日間投与し、熱は無事下がりました。
心臓に異常も見られず、この後は内服薬で様子を見ることになりました。
入院後も食欲はあまり回復しませんでしたが、病院の売店で購入したゼリーやアイスなどは少しずつ食べるようになりました。また大好物のセブンイレブンの「チーたらカマンベール」も、熱が下がってからは良く食べるようになりました(笑)

入院4日目

体に繋がれていた機器類が全て外れ、ベッドから降りることが許可されました。
これまでは看護師さんに毎日体を拭いていただいていたのですが、この日シャワーが許可され、病棟のシャワー室で体を洗ってやることができました。子供も自由になれたのが嬉しかったようで、病室内を走り回っていました。
とはいえ2歳2ヶ月の子供が1日中狭い部屋の中で過ごすことはなかなか難しく、病院の絵本を借りて読んだりTVやYouTubeを見せたりして過ごしましたが、1日が過ぎるのがとても長かったです。

だいぶ食欲も戻ってきたようだったので、この日のお昼から子供用の病院食を出してもらうことにしました。味があまり気に入らなかったのかほとんど食べませんでしたが、わずかでも野菜や肉を口にしてくれたので、それだけでも良かったかな〜と思います。

入院7日目

血液検査で炎症が治っていることが確認され、心エコー・心電図も異常がなかったため、外泊が許可されました。外出はせずに自宅内で過ごし、発熱があればすぐに連絡してくださいと言われました。異常がなければ4日後に再び来院するよう言われ、一旦帰宅しました。

入院11日目

外泊中も熱が再び上がることはなく、指定された日に再度病院を訪れました。血液検査・心エコーなどをしてもらい異常がなかったため、無事退院の許可をもらうことができました。外泊期間中も入院扱いとなるため、実際に病院にいたのは7日間ですが、入院期間は11日間となるそうです。(医療保険の請求時も11日間の入院扱いで計算してもらえました!)

退院後について

退院後も、川崎病は心臓に冠動脈流ができていないか心電図・心エコーで定期的に観察を続ける必要があるそうです。退院して2週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後と少しずつ受診期間を延ばしていき、そのあとは1年後、5年後が受診の目安となるようです。
運動や食事などに特別な制限はなく、保育園も翌日から通常通り通うことが許されました。

まとめ

川崎病は主に4歳以下の乳幼児がかかりやすい病気だと言われています。前述したようにこの病気には目や手足が赤く腫れるなどの特徴がありますが、顕著に現れない場合があったり、素人には判断がしづらい場合もあります。「熱がなかなか下がらない」「いつもの発熱時と子供の様子が違う」など、異変を感じることがあれば一度血液検査をしてみることをおすすめします。