「シセンボハン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
漢字では脂腺母斑と書きます。
簡単にいうとアザの一種なのですが、うちの長女には頭の右側にこれがあります。
今回はこのアザについて書きたいと思います。
いつ診断を受けたのか
私がこの言葉を聞いたのは、娘を出産して4日目の朝でした。
私が出産した病院は総合病院で、退院前に小児科の先生による子供の検診を受けることができました。
その検診の際に先生から「娘さん頭の右側に脂腺母斑がありますね」と告げられたんです。
「シセンボハン…???なんだそれは…???」
はじめてその言葉を聞いた私の頭の中は「?」いっぱい。
「それは病気なんだろうか」「何か大変な治療が必要なんだろうか」「頭って何か重大な問題なのでは…」
と、一気に不安が押し寄せました。
そんな気持ちを悟ってくださったのかように、先生は笑顔で「そんな大きな問題ではないので安心してください」と言って、脂腺母斑の説明をしてくださいました。
脂腺母斑とはどのようなものか
最初に書いたように、脂腺母斑とは要は「痣(あざ)」の一種だそうです。
ウチの娘の場合は「脱毛斑」と言われるもので頭の一部に髪の毛が生えてこない部分があり、10円ハゲのような状態になっています。
髪をかき分けると写真のようにわりと目立つのですが、普通にしていればそこまで目立つことはなく私は先生に言われるまでそんな痣の存在には気づいていませんでした。
しかし成長につれ赤ちゃんの頭が大きくなるとともに、この痣も頭に比例して大きくなり目立つようになってしまうそうです。
見た目だけの問題ならまだいいのですが、この痣はずっと先の将来(だいたい5、60代頃)に癌化する可能性が高いそうなのです。そのため、一般的には手術して除去することが望ましいと教えていただきました。
- すぐに処置しなければいけないものではない
- 成長につれ、大きく目立つようになってしまう
- 将来的に癌化する可能性を考え、手術して取り除くべき
今後の治療について
ずっと先と言えど癌になる可能性があるものを残しておくのは怖いので、やはり手術をして取り除いてやりたいと思っています。
手術をする時期についてですが、特に決まりはないそうで、好きなタイミングで良いと言われました。
最終的には親の判断になるのでしょうが、その時期を決めるのもなかなか難しいです…。
出産した病院では
「頭が大きくなればなるほど痣も手術の傷口も大きくなるので、生後6か月くらいに行ってはどうか」と言われましたが、そんな小さいうちに頭の近くにメスを入れることに正直抵抗を感じました。
手術をするとなると全身麻酔をするようで、それも少し怖いなという気持ちがあります。
しかし、手術という状況を自分で認識できるような年齢になってしまうと怖がってかわいそうだろうか…という気もしたり複雑な気持ちです。
子供が1歳を迎えた時、別の病院に行って他の先生にも意見を聞いてみることにしました。
するとそちらの先生には「手術するなら中学生くらいになってからで構わないでしょう」とのご意見でした。
そのぐらいの年齢になると、本人も少し落ち着いて手術を受けられるのかもしれませんが、頭も随分大きくなっているだろうし、術後の傷口も目立ってしまうんじゃないだろうかという心配があります。
まだ最終的な結論は出せていませんが、現在娘は3歳になっており、やはり成長と共に痣が大きくなってきているのを感じています。また病院の先生とも相談をしながらにはなりますが、どうせ取り除くのなら早い時期にしてあげたほうがいいのかなという気持ちが大きくなっています。
これから先、子供のことに関して親が決断しなければならないことはたくさんあるのだと思いますが、何が子供にとって一番いい選択なのか、考えても考えても悩むばっかりで難しいです。